オールドデジカメの楽しみ方


カメラや写真の楽しみ方は千差万別、人それぞれで構わないと思っています。
今の時代、カメラや写真に関するさまざまな人の意見・考え方、レビュー、技術論、楽しみ方など、ネットを通じていくらでも情報を得ることができます。

ただ、情報が多すぎると、初心者や「これから趣味として写真を始めてみたい」という人にとっては、かえって「どうすればいいのか分からない」と感じてしまうこともあるかもしれません。
私の結論としては、「趣味で楽しむなら自由で構わない」ということに尽きます。

私は野鳥写真を撮るために、ある程度新しく高機能な機材もそろえています。
とはいえ、当然のことながら、財布と相談しながらです。上を見ればきりがありませんし、ほかにもやりたいことがあるので、いつもどこで妥協するか自分自身と葛藤しています(笑)。

それでも「いろいろな機材を試してみたい」という気持ちがあり、最近では古いデジタルカメラをいじって楽しんでいます。


オールドデジカメの魅力と、自分流の楽しみ方

「オールドカメラ」という響きには、どこか魅力があります。最近は静かなブームにもなっていて、フィルムカメラを楽しんでいる人も増えているようです。
ただ、私の場合、フィルム代や現像代などのランニングコストが厳しいので、デジタルに限定して楽しんでいます。

ここでは、自分なりの「オールドデジカメの楽しみ方」について、整理してみたいと思います。


デジタルカメラの比較(画素数と世代)

比較軸オールドデジカメ(低画素)最新中画素機最新高画素機
描写の味わい独特、フィルムライクナチュラル、バランス重視高精細、緻密
解像感
高感度性能×○〜◎
価格非常に安価中価格帯(コスパ良)非常に高価
扱いやすさ○(機種による)△(重く複雑)
ファイルサイズ

オールドデジカメのメリット・デメリット

メリット

項目内容
独特な発色CCD特有の「しっとり」「フィルムライク」な色味。ノスタルジックな雰囲気を楽しめる。
軽快な操作性設定項目が少なく、シンプルに撮影に集中できる。
中古価格が安い数千円で買える機種も多く、気軽に始められる。
ノイズが味になる高感度性能は弱いが、ノイズがフィルムっぽさを演出する場合も。

デメリット

項目内容
解像度が低い大きく引き伸ばす用途には不向き。トリミング耐性も低い。
高感度に弱いISO400以上でノイズが目立ち、暗所撮影に弱い。
動画に不向き動画機能がないか、あっても画質が良くない。
劣化リスクありシャッター不良、液晶の劣化、電池の入手困難などのリスク。

デメリットは、本当にデメリット?

こうして見ると、メリットには「感覚的な魅力」、デメリットには「テクノロジー上の限界」が多いように感じます。

● 解像度について

大きくプリントしない、トリミングもほとんどしないのであれば、さほど気になりません。

● 高感度について

そもそも暗い場所で撮ることが少ない、室内ならストロボを使えば良い。多少のブレも気にしなければ問題なし。
むしろ、高画素機よりもブレが目立ちにくいこともあります。
「フィルム時代のISO400って、当時は高感度だったよね」と考えれば気楽です(少し強引かもしれませんが…)。

● 動画について

動画にこだわらなければ、気にしなくてOKです。

● 故障リスクについて

新品だって壊れるときは壊れます。新品の修理代を考えれば、オールドデジカメは「壊れたら買い直す」くらいの感覚で済みます。
腕に覚えがあれば、自分で修理する楽しみもあります。
「そんなの無理!」という人でも、オブジェとして飾ったり、部品取りとしてフリマで活用してもらったりと、捨てずに済む方法もあります。物を無駄にしないのも、ひとつの満足感につながります。


オールドデジカメの楽しみ方、まとめ

私にとってのオールドデジカメの楽しみ方は、次のようなポイントにあります:

  • スナップや街歩きで、フィルム風の“エモい”写真を楽しむ
  • JPEG撮って出しで、“撮ることそのもの”を純粋に楽しめる
  • さまざまなカメラを手軽に試してみる面白さがある
  • スマホでは味わえない、趣味としてのカメラの入り口になる
  • デジイチとジャンクレンズやオールドレンズで、レンズによる違いを味わえる
  • メインカメラがあっても、サブ機として気軽に持ち出せる

最近のカメラは、どうしてもお金のかかる趣味になりがちですが、オールドデジカメなら安価で気軽に楽しめるかもしれません。
ただし、ひとつひとつは安くても、気がつけば「カメラ沼」「レンズ沼」にハマっていた…なんてこともあるので、ご注意を(笑)。