週末、三社祭でにぎわう浅草周辺をぶらりと歩きました。
この日は、いくつかあるオールドデジタルカメラから、Canon EOS Kiss Digital Nを手に街歩きスナップを楽しんできました。
カメラの紹介も交えつつ、街歩きでの写真の楽しさについて綴ってみます。
EOS Kiss Digital N──低画素機の魅力をあらためて

EOS Kiss Digital Nは800万画素、2005年発売のエントリークラスのデジタル一眼レフで、今では中古市場で比較的安価に手に入るモデルです。
私自身、古いデジタル一眼レフや、比較的新しいミラーレス機をその日の気分で使い分けながら、街歩きや散策スナップを楽しんでいます。Kiss Digital Nは、とりわけ気軽に持ち出せる存在です。
画素数こそ控えめですが、その分シンプルで素直な写りが魅力。JPEG撮って出しでも、自然な発色と程よい解像感が得られます。またコンデジほどではないですが片手でも持ち歩け、街角のスナップにはむしろ相性が良いと感じます。
以下の画像はJPEG撮って出し、レタッチなしの画像です。クリックすると拡大します。
三社祭の賑わいと街の空気感


この日は三社祭ということもあり、浅草一帯は多くの人々でにぎわっていました。
法被姿の担ぎ手や、観光に訪れた人たちが入り交じる混沌とした空気の中を、カメラ片手に歩きながらシャッターを切っていきます。


Kiss Digital Nは、小型軽量で目立ちすぎず、こうした混雑した場所でも扱いやすいカメラです。
構えも操作も直感的で、ファインダーをのぞいたまま瞬時にシャッターを切れるのは、一眼レフならではの面白さだと感じます。




使用レンズと写真の雰囲気
今回は「EF-S 18-55mm F3.5-5.6」という、こちらも古めの軽量ズームレンズを組み合わせました。
高級なレンズではありませんが、スナップ用途には十分。軽快な取り回しで、ストレスなく撮影ができます。
撮影した写真は、どこか懐かしさを感じる描写。シャープさよりも空気感や雰囲気の再現に優れた写りです。
カメラの使い分けと写真の楽しみ方
私は普段、野鳥撮影もしているため、その際には解像度やAF性能の面で、ある程度しっかりした機材を使っています。
ただ、街歩きでのスナップとなると、高性能な機材よりも、気軽に構えられるカメラのほうがしっくりとします。
EOS Kiss Digital Nのようなカメラは、「写真を撮る」ことそのものを純粋に楽しませてくれます。
その日の気分でカメラを選び、あてもなく歩きながら、気になったものにレンズを向ける。そんな写真との向き合い方が、自分には心地よく感じられます。
おわりに




写真は高価な機材でなくても楽しめる──それを改めて実感させてくれるのが、Kiss Digital Nのような古いデジタル一眼レフです。
手持ちの複数のカメラの中でも、「今日はこれで撮ってみよう」と選ぶ楽しさがあるのも、古い機材を持つ醍醐味のひとつでしょう。
次回は、また別のカメラを携えて街を歩いてみたいと思います。