最近は古いデジタル一眼レフを手に取ることが多かったが、ふと以前楽しんでいた「古めのコンデジ」や「小型のミラーレス一眼」をまた使いたくなった。軽快さとシンプルな操作感を思い出すと、もう一度その魅力に触れてみたくなるのである。
そこで候補に挙がったのがソニーのNEXシリーズ。しかし、ここ数年で中古相場が上がっており、しかも過去に揃えていたレンズはすでに手放してしまったため、改めて揃えるにはコストがかかりすぎる。結果的に狙いを定めたのは、より手頃で選択肢の広いオリンパスのPENシリーズであった。
幸いなことに、E-PM2をリーズナブルに入手できた。以前PEN E-PL2を使ったことがあったが、それよりもさらにコンパクトなボディで、手のひらに収まるような軽快さが魅力的である。

E-PM2の基本スペック
- 発売:2012年
- センサー:有効約1605万画素 Live MOS
- ISO感度:200〜25600
- 液晶モニター:3.0型タッチパネル
- 連写性能:約8コマ/秒
- 動画撮影:フルHD対応
必要十分な性能を備えており、いま使っても不便は感じない。マイクロフォーサーズ規格なので、手元にいくつかレンズが残っており、追加コストもほとんどなかったのがありがたい。
ただ今回は「コンパクトカメラ的に気軽に使う」ことをテーマにしたかったため、ボディキャップレンズ(BCL-0980)を入手。厚さわずか数ミリのレンズだが、パンフォーカス気味の写りでスナップに向いており、E-PM2の小型ボディと組み合わせるとポケットサイズに近い手軽さになる。
フィッシュアイレンズのゆがみもまた面白味がある。このレンズと14-42mmのパンケーキズームで街歩きを楽しんでみた。
街歩きスナップに持ち出して
実際にE-PM2を片手に街を歩いてみると、その軽さと取り回しの良さに改めて感心した。古いデジイチのように構え込まず、まるでコンパクトカメラを持つ感覚で気楽にシャッターを切れる。解像感や色乗りは現行機種と比べれば控えめだが、逆にそこがノスタルジックな雰囲気を生んでくれる。
「気軽に撮る」という原点を思い出させてくれるE-PM2。オールドデジカメの楽しみ方は人それぞれだが、こうした小型ミラーレスを街歩きに連れ出すのも、シンプルフォトライフにぴったりのスタイルだと感じた。
BCL-0980で歩く日本橋界隈








明治神宮を散策











