NIKON D200を手に入れた 〜オールドデジイチの世界〜


最近、NIKON D200を手に入れました。あいもかわらず、いまさらながらです。
2005年発売、約1020万画素のAPS-C機。今となってはスペック的には劣る古いカメラですが、実はこのD200、オールドデジイチ(古いデジタル一眼レフ)界隈では今も人気が高い機種です。


ミラーレスとオールドレンズから始まった

そもそもオールドデジカメやレンズに興味を持ち始めたのは、古いミラーレスカメラにマウントアダプターを噛ませて、フィルム時代のレンズを使ってみたのがきっかけ。
あの独特の写り、味わい、そして何より“カメラやレンズをいじる行為そのもの”が楽しい。最近の高価なカメラやレンズを使うのとは違った楽しさです。

ただ、マウントアダプターはそろえれば様々なレンズが使える便利さがありますが、深い沼に陥る恐れがあります。
ある程度マウントを絞ろうと思うと、ふと「同じメーカーならアダプター不要で、そのまま古いレンズが使える?」という当たり前の事実に立ち返り、そこからだんだんとオールドデジイチにハマっていきました。


NIKONのオールドデジイチを渡り歩く

CANON、PENTAXそしてNIKONのオールドデジイチが手軽に始められ、NIKONでまず手に入れたのはNIKON D40。コンパクトで取り回しも良く、入門機としては十分。600万画素でも写りは十分です。
ただ、古いAFレンズを使うにはボディ内AFモーターが必要ということもあり、次に手に入れたのがD50。こちらはモーター内蔵で、手軽さが広がりました。(MFも面白いのですが、最近は目の調子が悪いので気軽に撮影を楽しむときはAFに頼りがちです)

そして次のステップとして目をつけたのが、二けたシリーズのD80やD90。どちらも評判の良い中級機で、特にD90は動画も撮れるなど多機能。ただ、調べてみるとこの辺の機種はエラーが出やすいという報告が多く、動作確認済みの個体は意外と高値で取引されているようでした。
試しにジャンクで手に入れたD80とD90は、残念ながら「はずれ」、どちらも典型的なエラー症状の個体でした。某カメラ店のジャンクコーナーで試してみましたが、すべて同じような症状が見受けられました。NIKONでも他の機種、あるいはCANONのデジイチは外観は悪くても、撮影ができるものがほとんどです。


そしてD200へ

どうしようかとネットで調べていたところ、ふと目に入ったのがD200
発売は2005年と古いながらも、当時のプロ・ハイアマチュア向け機種で、重厚なボディとしっかりした操作系、そして写りの評判がすこぶる良い。
画素数こそ今のスマホ以下ですが、「スペックじゃない、写りの良さは数値では測れない」と言いたくなるような、そんな空気が伝わってきました。

中古価格を見てみると、状態の良いものはそれなりに高く、ちょっと悩むレベル。
しかしネットフリマでやや難ありだけど、撮影に支障がなさそうな個体を見つけ、思い切って購入しました。

届いた個体は一通りチェックした段階では、特に問題もなく年式から見れば美品といえるかもしれない状態です。しかし、さすがに当時のAPS-Cのフラッグシップ、ズシリと重く貫禄を感じます。コンデジや今どきのミラーレス機と比べると本体だけで830gと倍程度の重量です。
撮るぞっと構える必要があるかもしれません。
バイクでいいうと大型バイク、乗り出せば楽しいが、乗り出すまでは覚悟が必要です。


まとめ:”写すこと”の楽しさを思い出させてくれるカメラ

届いたD200は、想像以上に大きくて重くてゴツい。だけどその存在感がたまらなく心地よい。
ファインダーを覗き、シャッターを切るだけで、「あぁ、写真撮ってるな」と感じられる一台です。

最新のカメラにはない、ひと手間かける楽しさ写りへの期待感
あの頃、手が出せなかったカメラを、今は気軽な価格で楽しめる嬉しさ。
これからこのD200と、いろいろレンズや撮影を楽しんでみようと思います。