オールドデジカメを楽しむなら、オールドレンズやジャンクレンズでも十分に楽しめます。
むしろ、その時代の空気感をまとったレンズとの相性は抜群。高性能な最新レンズに頼らなくても、撮る楽しさや個性ある描写はしっかり味わえます。
オールドレンズの魅力と選び方
オールドレンズの中にはビンテージ品として高値で取引されているものもありますが、そこまで手を出さなくても大丈夫。ジャンクレンズなら数百円〜数千円で購入可能で、試しに使ってみるにはうってつけです。
さらに嬉しいのは、低画素のオールドデジカメなら、レンズの描写の粗も目立ちにくいという点。レンズのクセや光のにじみが、逆に味わい深さや“エモさ”につながることもあります。
ミラーレス機+マウントアダプターでレンズ遊びが広がる
ミラーレス機をお持ちなら、マウントアダプターを使うことでメーカーにとらわれず、多種多様なオールドレンズが使えます。自分も最初は、ここから始めました。
Nikonレンズをマイクロフォーザーズのボディに、M42マウントをSonyのMマウントに――そんな自由な組み合わせも可能で、自分だけの「お気に入りの写り」を探す冒険が始まります。
一眼レフ機でも楽しめるオールドレンズの世界
もちろん、一眼レフ機でも同じマウントのレンズであれば、古いオールドレンズをそのまま使うことができます。
たとえばCanon EFマウントやNikon Fマウントなら、数十年前のレンズが現代のボディでもそのまま装着可能。オートフォーカスは効かなくても、マニュアルでゆっくり撮る楽しみがそこにあります。
EFマウントならM42マウントのアダプターもあります。
ミラーレス機ほど自由度は高くないものの、一眼レフ特有のファインダー越しの“撮っている実感”を味わえるのも大きな魅力です。
気が付くと、ミラーレスからデジイチの沼に足をつっこんでしまったような。

沼にはまる?でも大丈夫
レンズ交換式カメラを使っていると、「もっと広角を…」「明るい単焦点が欲しい」と次々に欲が出てくるのは、カメラ好きの“あるある”。
この現象は「レンズ沼」とも呼ばれ、気がつけば部屋の棚がレンズで埋まっている、なんてことも。
ですがご安心を。ジャンクレンズ中心ならコストは抑えられ、気になるのは置き場所くらい。
増えすぎたらフリマやオークションで手放すのも気軽にできるのが、この趣味のいいところです。
ジャンクレンズ使用時のちょっとした注意点
ジャンクと聞くと不安に思う方もいるかもしれませんが、以下のような状態であれば実用に問題ない場合が多いです:
- 小さなチリや軽い曇り → 写りにほとんど影響しません。むしろ雰囲気のある描写が楽しめることも。
- 小さなカビ → 写りに大きく影響しないこともありますが、他のレンズにカビが移らないよう別保管する工夫が必要です。
ただし、逆光や暗い環境では、こうした状態が多少影響することもあるので、その点は割り切りが必要です。
ジャンクには、AFが効かない、大カビや大クモリ、プラスチックやゴム部分がべとべとなんてこともあるので、ご注意ください。
高いカメラに安いレンズ?その逆もまた楽し
よく「カメラの性能を引き出すには、それに見合った高価なレンズが必要」と言われます。
確かにそれは事実ですが、逆に、手頃なオールドカメラ+安価なレンズでも、十分にカメラの楽しさは味わえます。
写真は機材の性能だけではなく、「撮ることそのものを楽しむ」ことが何より大切。
制限があるからこそ工夫する、試行錯誤があるからこそ面白い――そんな世界が、オールド機材には広がっています。
まとめ:レンズ選びは自由でいい
新品じゃなくても、最高級じゃなくても、写真は楽しい。
オールドデジカメにオールドレンズやジャンクレンズ――そんな“気負わない組み合わせ”が、自分だけの視点と表現を見つける旅の始まりになるかもしれません。
まずは1本、気になるレンズを手に取ってみませんか?